カヤックフィッシング中にホオジロザメと思われるような大きなサメに遭遇してしまいました。
2022年3月、宮崎県沖での出来事です。
天候は曇り、波は1メートル、大潮の日の正午ごろの出来事です。
このとき、カヤック上でのんびりとスロージギングをしていました。
突然、カヤックの前方10メートルも離れていないような近くの海面から、大きなサメがザバーンっと姿を現し、また潜っていったのです。
その姿は映画『ジョーズ』さながら。
大人の胴がすっぽり入りそうな大きな口、真っ黒な目、丸々と太く重量感のある魚体、海の生態系の頂点に君臨する生物の姿を見た瞬間、震えが止まらず、しばらくカヤックの上で呆然と動けませんでした。
襲われるんじゃないかと思い、反撃できるよう手にオールを握り締め、しばらく周りを見渡しましたが、幸運にも襲われることはなく、再び姿を現すこともありませんでした。
全長は私の乗るプロフィッシュ45(4.3メートル)と同じかそれ以上に感じましたが、一瞬のこと、魚体の前半分ほどしか見ていないので、正確にはわかりません。

この日はオオニベやマハタ、マダイにヘダイなど、朝から魚のアタリも多くよく釣れる日でした。
釣りあげる度に海中で放血させて血抜きしていたので、血の匂いを嗅ぎつけたサメが近くに来ていたのかもしれません。
サメとの遭遇は避けられない

カヤックフィッシングをするうえでサメとの遭遇は避けられませんし、小型のサメは釣れてしまうこともあります。
カヤックの釣りでは2〜3メートルのサメは見たことがありましたが、どれもスリムな体型でした。
細長い魚体のサメであるため、長さほど迫力は感じることはなく、今回のように命の危険を感じるほどではありませんでした。
サメ対策は?!
大きなサメに遭遇した直後は「こんなことやってたらいつか食われるな」とカヤックフィッシング引退も考えました。
しかし、釣り人というのは魚を釣りあげる瞬間の興奮を忘れられないものなのでしょうか、カヤックで魚を釣りたい衝動を抑えることができないものですね。
それほど、カヤックフィッシングというのは面白く、中毒性の高い趣味でもあります。
しかし、あのような大きなサメには二度と出会いたくありませんので、何か対策を講じる必要があります。
ネットでいろいろ調べてみましたが、サメとの遭遇を確実に防ぐ方法は未だ見つかりません。
クーラーボックス内での血抜き
最も重要なのは、海中に魚の血液を放出させないことだと思います。
今回の釣行では朝から大漁で、海中放血による血抜きを何度も行っていました。
幾度となく海中に放出された血の匂いを嗅ぎつけて近寄ってきたおそれは十分考えられると思います。
今後はクーラーボックス内の海水氷で血抜きし、海中には血を落とさないように気をつけようと思います。
薄暮時の釣行は避ける

『朝夕の薄暗い時間はサメが活発であり、サーフィンを行うのは危険である』という情報をネット上に何件か見つけました。
当日は空が雲で覆われ、サメが姿を現した正午頃も薄暗い日だったのです。
もしかしたらサメが捕食活動を行うような薄暗さだったのかもしれません。
大きなカヤックに乗る
想像でしかありませんが、自然界では小さい動物ほど襲われる危険性が高いと思います。
ジギングにおいても、シルエットの小さいタングステンジグの方が鉛製ジグよりもアタリが多いように、微妙なサイズの違いでアタリの数が変わります。
フィッシングカヤックでも大きなカヤックの方がサメからの襲われる危険は少ないのではないかと思います。
ストリンガーは危険
カヤックフィッシングでストリンガーを使用し、釣りあげた魚をカヤック直近にぶら下げているのがYouTubeやSNS等で散見されます。
個人的にはこれが一番危険だと思います。(※サメの専門家の意見ではありません。)
釣りあげた魚はクーラーボックス内に収めることをおすすめします。
最後に
昨今のアウトドアブームでカヤックやSUPフィッシング人口も増えつつあります。
今回、恐怖の体験を記事にしましたが、なにもカヤックやSUPフィッシングだけが危険なわけではありません。
アウトドアで行う趣味はどれも多少なりとも危険を伴いますし、カヤックフィッシング以上に危険なアウトドアスポーツはたくさんあります。
カヤックフィッシングやSUPフィッシングは日常の悩みを何もかも忘れ、釣りに没頭することでストレス発散することができる最高の趣味です。
こんなに楽しく夢中になれる趣味もなかなかないと思います。
しかし、沖で大型のサメに狙われたら、死亡事故に発展するおそれも十分考えらるでしょう。
日本国内でカヤックフィッシング中にサメに襲われ死亡する事故について聞いたこともありませんが、注意するに越したことはないと思います。
今回恐ろしい体験してしまい、他のカヤックアングラーの方にも注意を促さなければ!と思い記事にしました。
私も含め、沖ではサメにも十分注意して釣りを楽しみましょう!
釣行する際の参考にしていただけたら幸いです。
コメント
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