SUP(サップ)とカヤック、釣りが楽しいのはどっち?違いを比較

最近、カヤックやSUPでの魚釣りが流行っていますよね。
晴れた週末に海辺をドライブしているとよく見るようになりました。

どちらも気軽に沖に出て釣りができるのが魅力ですし、実際、陸からの釣りと比べると釣果は格段に望めます。

カヤックやSUPでの釣りを始めてみたいと興味を持っている方も多いはず。
今回はSUPでの釣りについて、カヤックとの違いやそれぞれのメリットやデメリットを紹介します。

目次

SUPとは

Stand Up Paddleboard(スタンド アップ パドルボード)の略で、サップと呼ぶみたいですね。
サーフボードをより長く、より幅広くしたような形です。

名前のとおり“立って”漕ぐことができるボードですが、落水したくない場合は“膝立ち”で漕ぐと安心です。

中に空気を入れて使う「インフレータブル」のタイプと、サーフボードのように硬い「ハードボード」のタイプがあります。

これまでインフレータブルとハードボードを両方を所有し、釣りに使った経験がありますので、両者の違いについて私的な見解を書いていきます。

インフレータブル

(SUPでの釣りは軽装備、準備も楽です)

アストロンのタイタン11’11″(全長363センチ)を使ってました。

使用前に空気を入れ、使用後には空気を抜いて持ち帰ります。空気を抜いた状態では小さく折りたためますので、携行性が高く便利です。

インフレータブルSUPの場合、手動で膨らませるのは大変ですので、電動の空気入れがおすすめです。

ハードボードよりも厚みがあり浮力も高いため、ボードの上はほとんど乾いた状態です。

魚のヒレ等で穴が空いて空気が抜けるリスクもありますので、沖に漕ぎ出すのであれば補修テープ等を携行が必要です。

ハードボード

(車載にはルーフキャリアバーの設置が必要)

ラハイナの9’10″(299センチ)を使用。

サーフボードのような素材でできており、大きい分、車載にはルーフキャリアバーを設置する必要があります。

膨らんだ状態のインフレータブルSUPよりも厚さは薄く、浮力は小さいので、漕いでいる間は時折ボード上に波があがってきてました。

穴空きリスクはないので安心感があります。

カヤックとの比較

(SUPでのメインターゲットは真鯛でした)

漕ぐ楽しさ

カヤックとSUPどちらも海面を漕いで進んでいくのは、独特の爽快感があります。

どちらが楽しいかは各々の好みによりますが、個人的には、SUPの"立って"漕ぐ楽しさは最高です。
立って漕ぐ以上、まれに落水することもありますが、リーシュコードで道具を結束していれば大丈夫です。
ベタ凪のときはポイント移動時は立って漕いでみましょう。きっと移動が楽しくなるはずです。

移動速度

(私が漕ぐ限りでは)カヤックの方が移動速度は速いです。
SUPを漕ぐ速さを測ったことがないので正確な数字は出せませんが、SUPで30分くらいかかるポイントにカヤックでは20分ほどで着きます。
※ただし、私が所有していたSUPは速度が出るタイプではないオールラウンドモデルでした。

SUPの中でもツーリングモデルなど、速さを重視したものは速いのかもしれません。

SUPとカヤックの進み方は大きく違います。
シングルブレードパドルで漕ぐSUPは大蛇のようにジグザグに進むのに対し、ダブルブレードパドルで漕ぐカヤックは真っ直ぐ進みます。

速い分、SUPに比べて遠くのポイントへ行けたり、多くのポイントを周ることができます。

安定感

どちらも安定感はありますので、ほとんど落水することはありません。
SUPでは立って漕ぐときに落水したことはあるものの、膝立ちや座っている状態から落水したことはありません。

※カヤック・SUPどちらにせよ、落水を想定した服装&ライフジャケットが必要です。

艤装の自由度

カヤックは本体に穴空けし、魚探やロッドホルダー、自撮り棒等の自由度の高い艤装が可能です。
多くの艤装をする場合はカヤックの方がしやすいです。

一方でインフレータブルSUPの場合は穴開けでの艤装はできません。
SUPに載せるクーラーやタックルボックスに艤装する例が多いです。

準備・片付け

艤装が多ければ多いほど、準備や片付けに時間が掛かります。
一般に、カヤックはSUPに比べて艤装が多い傾向にあるので、その分準備や片付けには時間を要します。
また、カヤックは本体がSUPと比べると重い(カヤック本体で20〜35キロ)ので、車に載せるのも大変です。

カヤックとSUP、どちらがおすすめ?

(SUPでちょっと沖に出るだけでもこの釣果)

カヤックが向いている人

釣りに没頭したい人

何よりも釣りに没頭したい、魚をたくさん釣りたい人にはカヤックが向いていると思います。
特にジギングなどの縦の釣りでは、魚探の有無は釣果に大きく影響します。
魚探などの艤装がしやすい等、カヤックの方が釣りには特化していますし、釣果も伸びると思います。

様々な魚を釣りたい人

SUPよりも移動が速い分、より遠く、より深い水深のポイントへ行くことができます。
深い水深に行けることで、釣れる魚種は増えます。

陸から離れるほど魚影が濃くなるわけではありません。
むしろ魚影が濃いのは陸地付近の岩礁帯、浅いところです。

SUPが向いている人

気軽に沖釣りがしたい人

装備が少なければ準備も楽ちん。
SUPとタックルだけの軽装備で、気軽に沖に出て釣りがしたい人にはSUPがおすすめです。

魚探がなくとも少し沖に出るだけでマダイや青物など、陸からはなかなか釣れなかった魚が狙えるようになり、釣果もグンと伸びます。

※インフレータブルSUPは穴あきリスクもあるため、陸から遠く離れるのはおすすめできません。

マンションに住んでいる人

釣りにインフレータブルSUPを使う理由で最も多いのが「マンションに住んでいるから」だと思います。

海用のフィッシングカヤックは3〜4.5メートルあります。
一戸建ての家に住んでいなければ保管場所に困る大きさです。
インフレータブルSUPであれば、空気を抜けば小さくなるので、マンション住まいの方には超おすすめです。

最後に

SUPやカヤックでの釣りは、海面にポツンと浮かんで釣りをすることで、非日常の体験を味わえます。
釣りをしている間は、仕事や日々の悩みを何もかも忘れることができ、ストレス発散にもなります。

少し沖に出るだけで手堅く好釣果が期待でき、充実した休日を過ごせることでしょう。
興味がある方はぜひ初めてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

○南九州の海をカヤックフィッシングで開拓中!
○年間40〜50回は海の上で釣りしてます。
○このブログではカヤックや船でのオフショアフィッシングについて釣り情報を配信しています。
○カヤック歴:バイキングカヤック忍→プロフィッシュ45→WFK宮崎ヒラドシェイカー
○1級小型船舶免許あり

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