この度ついに、念願のヒラドシェイカーに乗り換えました。
バイキングカヤックの忍、プロフィッシュ45に次ぐ3艇目です。
プロフィッシュ45は速くて安定感もあり、釣りをするうえでは申し分のない、満足度の高いカヤックでしたが、、、
「大きなクーラーボックスを積めない」というのが唯一の弱点。
私の釣りの最終目標は、釣った魚を美味しく食べること。
魚は真っ直ぐの状態でクーラーに収納したいんです。
そのためには、クーラーボックスにはある程度の長さが必要。
さまざまな選択肢を検討した結果、選んだのがヒラドシェイカーです。
地元・宮崎県にあるWFK宮崎で作られているというのも大きいです。
試乗もさせてもらえましたし、メンテナンスでも気軽にお世話になれますからね。

スペック

全長:366cm 幅:72cm 重量:21kg 最大積載量:135kg
長さは、忍(全長350cm、幅82cm、重量23kg)と同じくらい。
プロフィッシュ45(全長430cm、幅77cm、重量28kg)と比べるとかなりコンパクトです。
重さはFRP製なので軽い!
車からの積み下ろし、波打ち際までの運搬がめちゃくちゃ楽です。
ただ、海の上では大きなカヤックの方が安心なこともあります。
他船からは大きなカヤックの方が目立ちますし、大きなサメと遭遇しちゃったときもカヤックが大きい方が襲われにくいかもしれない。
実際、沖ではプロフィッシュ45に乗っていたときの方が安心感はあります。
遠い沖の方へ漕ぎ出すとき用に、JB485S等の4m以上のFRP製カヤックも買い足したいです。
比較インプレ

速さ(ベタ凪・無風の海では)
長時間を漕ぎ続けられる巡航速度で時速6〜6.5キロ。
全速力で漕いでみると時速8キロくらい。
FRP製なので、同サイズの忍よりは速いです。
14フィート級のプロフィッシュ45の方がほんの少し速いかな〜という気はしますが、ほとんど同じくらいか、それに迫る速さです(ベタ凪・無風の海では)。
ポリエチレン製のカヤックとの一番の違いが、漕ぎ感の軽さ!
軽い軽い!めちゃくちゃ軽いです。
少しの力でスイスイ進みますので、同じ速度で漕いでても疲労感が全然違う。
加速力にも優れ、静止状態からでもトップスピードまで一気に加速できますよ。
走波性(時化た海では)
全長はプロフィッシュ45よりもかなり短いですが、鋭いキールのおかげか、風波が立っても波を切り裂きながら進んでいけます。
忍のように、風波をバッタンバッタン叩いて速度が大きく落ちるようなことはないです。
特性の違いにより、時化ている海での走破性はプロフィッシュ45よりも優れているようにも感じます。
特性の違い
風が吹きだしたときは、漕ぎ進む感覚が全然違います!!
プロフィッシュ45や忍は、漕いでも船首がどんどん風下の方に向いていきます。
風が強くなってなると船首を風上に向けるのがキツイ!ツライ!
出艇場所が風上側にあると、強風・爆風に逆らいながら戻るのは大変でした。
ヒラドシェイカーは、静止状態では船首がやや風下側を向くものの、漕いでいると船首は徐々に風上の方へ向いていくんです。
この特性によって、風上への移動が忍やプロフィッシュ45よりずっと楽なんです。
ヒラドシェイカーは向かい風に強い!
凪の海での速さではプロフィッシュ45に若干及ばないものの、時化た海での走破性では優ると感じたのはこの特性によるものです。
漕ぎ感の軽さも相まって、風に逆らってもそんなに速度は落ちません。
強風・爆風の向かい風の状況では、ヒラドシェイカーの方が速いですし、漕ぎ感も軽いので楽です。

安定感
忍やプロフィッシュ45と比べると、安定感では劣ります。
忍もプロフィッシュ45も安定感が凄すぎるんですよね。
転覆させるのが難しいほどの安定感ですから。
横波をくらっても全然余裕です。
ヒラドシェイカーも十分な安定感がありますので、釣りをするうえで特に問題はありませんよ。
カヤックに横向きで座ってもほとんどグラつきません。
他船の横波を不意にくらうと、プロフィッシュ45に乗ってる感覚のままでいたら、ドキッとしますけどね。
かといって、それで転覆するほどではないです。
進行方向を変えるため左右に傾けながら漕いでも恐怖は感じません。
これは、カヤック専門用語では『リーン』と呼ばれるテクニック、、、?
漕ぎ方を習ったことがないのでこれが本当にリーンなのか知りませんが、
ヒラドシェイカーは漕ぎながらカヤックを右に傾ければ左に曲がりますし、左に傾ければ右に曲がるんです。
ヒラドシェイカーに乗るようになって初めて、このようなテクニックを覚えました。
これまでは進行方向の調整はパドルで行っていたので、非常に便利ですね。
忍やプロフィッシュ45でも使えたテクニックなのかもしれませんけどね。
直進性・回頭性
プロフィッシュ45と忍、それぞれの良さを取ったような、操作性の良いカヤックです。
プロフィッシュ45のように思い通りに真っ直ぐ進みますし、忍のように小回りもききます。
直進するも曲がるもアングラーの思い通り!
積載量
ヒラドシェイカーの特筆すべき点が、後部の積載スペースの広さ。
クーラーボックスは、シマノのスペーザベイシス350キャスター(35リットル)を使用していますが、前後左右にまだ余裕があります。
確かめていませんが、40リットルのクーラーも積めちゃうかもしれませんね。
スペーザ35リットルだと60センチまでの魚なら真っ直ぐな状態で収まります。
80センチまでの魚なら尻尾を切り落とさずとも、曲がった状態で収まります。
クーラーボックスに大量の魚を収めると、カヤックの速度は落ちるうえに、漕いでも風下側に船首が振られるようになります。
船尾側のキールが沈み込み船首が浮き上がるからでしょうか、、、カヤックの特性が変わってしまいます。
大量積載で速度も走破性が落ちる点には注意が必要です!
艤装はどうする?
カヤックに穴をあけて艤装するのって、勇気がいりますよね。
WFK宮崎の松本さんのご厚意で、ヒラドシェイカー完成までの間は試乗艇を何度も釣りで使用させてもらえたので、艤装にはこだわりました。
とても釣りがしやすいカヤックに出来上がったと思います。
近いうちに艤装に焦点を当てた記事もアップしたいと思いますので、乞うご期待!
コメント
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[…] 魚からのアタリの多い5月の海で、ヒラドシェイカーに乗って早速試してきましたよ!海の穏やかな朝の時間帯はキャスティング、風が吹きだしたらジギングを試すプランです。 […]